取調の可視化と新潟大民謡流しについて

 昨日は,新潟祭りの「大民謡流し」だった。
 当新潟県弁護士会は,数年前まで,例年,新潟地方/家庭裁判所新潟地方検察庁と一緒に民謡流しに参加していたのだが,2年くらい前から,合同参加は,解消された。
 その原因は,当会が民謡流し参加に際して,以下の団扇を持って踊り,これを見物している市民に無料頒布するという計画に起因したものである。

 「民謡流しで,このような団扇を配りたいと思う」と言うことを当時の弁護士会会長が4庁会(地裁所長・家裁所長・地検検事正・弁護士会会長の会合)で述べたところ,地検の検事正が,「それは困る」とクレームをつけたのである。「こんな団扇を持って踊っていたり,頒布しているような弁護士会とは,一緒に踊れない」と検事正は強く主張した。
 当時の地裁所長(確か加藤新太郎さんだった)が,地検・弁護士会の仲を取り持とうとしたのだが,結局調整は失敗に終わり,それ以来,法曹三者合同民謡流しは,中止となってしまった。
 この団扇のコンセプトやデザインを発案したのは,当時の副会長S会員だったと記憶している。「合同民謡流し廃止の危機」の件が刑事弁護委員会で審議されたとき,いろいろな意見が出たのだが,結局同副会長が顔色一つ変えず「解消したいなら,そうすればよいでしょう。うちらで勝手に踊ればよい。」と発言し,賛成多数でこの発案が可決され,その後の常議員会においても,この方針が承認された。

(可視化団扇は,新潟県弁護士会-025-222-3765-に電話すれば,無償頒布してくれると思う。)