新潟市東堀で「エサ」みたいな昼食(イタ飯??)を食わされた件

 私の事務所は,新潟市内の一番贅沢な場所にあり,昼食の際は,歩いて5分以内にある県内でも名が知れているホテルレストランやラーメン屋やトンカツ屋や日本蕎麦店で食事をすることが多い。
 しばらく行っていないイタリア料理屋(東堀)に出向いてみた(店名はイタリア語)。
 以前は客筋も良く,店員さんもホスピタリティというものを心得ていた。もちろんパスタもとてもおいしかった。サラダのドレッシングがほどよい感じ。パスタもサラダも新鮮なオリーブ油をふんだんに使っている様子がうかがわれた。


 昨日,その店内(イタリア語のジョイ ナンタラ)に入ろうとしたら,なんか雰囲気がおかしかった。1年前に1000円程度であったパスタセットが780円になっていた。店内に入ると大学の生協みたく並んで食べ物の供給を受ける方式マクダーネルみたく並んで店員さんにオーダーする方式ーになっていた。客筋もかつて通っていたころより,明らかに劣った感じ。ガチャガチャ−食器とフォークが衝突するような−音を立てて,デザートを「ズルルルル」と食べている。で,大声で会社の同僚としゃべり,爪楊枝でシーハーシーハー歯の掃除をして恬として恥ずるところもない。集団の客(5〜6人)は民族系-非上場-の石油会社の制服を着用していた。こんな下品な客はイタリア軒にはいない。

 店内で流している音楽がまた非道い。とてもとても非道い。筆舌に尽くしがたいほど非道い。
 イタリア語の優雅な店名なのに,いわゆる「今時のポップ音楽」が高音周波数帯をデフォルメした感じでキンキンキンキンなっている。バスドラムというのだろうか?呪文みたいに繰り返す低音のビートも非道い。
 私は数年前から不安神経症を煩っており,音感が過敏なのだ。この種の人工的に加工された音や・ピッチを外しまくった歌声を聞くとビクッとしたり,戦慄い(おののい)たりするのだが,そういうことはお構いない。

 出てきた料理がまた非道い。こんなものは,「エサ」というほかない。茶色の汚いプレートに前菜・パスタ・デザート・スープが乗っかっている。スープはどうやって飲めばよいのじゃ? カップに入っているのだが??? スープがタマネギを煮詰めて茶色にしたような食欲を削ぐような色なんだ。実際,口に付けてみたらこれがどういったらよいか? 昔,弁護士視察の折,新潟刑務所で喫食したような食事-俗に言う「臭い飯」-を思い出した。実際,スープの匂いを嗅ぐと「臭い」のだ。本当だよ。 
 パスタの味や歯ごたえは私の妻が時々造ってくれるものより非道い(どんなもんよ???)。

 私のテーブルには,ナイフもフォークも置いてなかった。仕方がないから,「ナイフとフォークがないのですが」とクレームを付けたら店員が持ってきてくれた。
 おなかがすいているのでエサを口内に挿入し嚥下して胃中に落下させて処分して,デザートを食べようと思ったら,デザート用のスプーンがない。パスタを巻き付けるための大きなスプーンしかないのである。こんなもので,どうやってデザートを食えばよいのか?!
 店員に文句を言ったら,小さなスプーンを持ってきた。デザート用スプーンではなくティースプーンであった。店員に「ここのお店はいつ改装したのだ! いつコンセプトを変えたのだ! これはデザート用スプーンではない」と苦情を言ったが「すいません」と言うのみでらちがあかなかった。

 店内を見回すと,昔,置いてあった木目調のグランドピアノが店舗の奥の方に移動していて,当該の場所に安っぽいアップライトピアノが置いてあった。
 
 
 
 結局,昼食780円・デザートワイン500円合計1380円を支払って,当該店舗を後にした。