候補者通知受領者から相談を受けた件(裁判員)

 「裁判員候補者名簿への記載のお知らせ」を受け取った方から相談を受けたました。
 以下ここに書くことは,情報を私のブログ・マスメディアへ公開することについて,相談者自身から承諾を得たものです。



 相談者:新潟市中央区内在住 60代の女性
 偶然にも11月29日,裁判員反対の新潟デモ行進に参加された方です(それにしてもすばらしい偶然!!)。
 12月1日(月曜日)夕刻,自宅に帰ってみると,最高裁の大きな郵便物が郵送されていた。「受け取り拒否で最高裁に送り返したいのだがどうしたらよいか」ということで,未開封最高裁通知を持参の上,本日午後3時過ぎに事務所にこられました。熱心な浄土真宗の信徒さんで,宗教上の立場から死刑反対で,裁判員にも疑問を持っているとのことでした。
 通知を受け取る前は,「人ごとながら,(裁判員制度について)嫌な気持ち」だったとのことですが,通知を受け取って以降,そのことばかりが頭から離れない,10万円の過料を払っても裁判所に行きたくないとのことです。
 デモ行進に参加するくらいの方ですから,単なる相談でなく,「自分が最初の一人」として声を上げ,「反裁判員」の声をみんなで上げてほしいとのことでした。当職から,「国家賠償・名簿削除」の訴訟計画について説明したところ,相談者も前向きに考えたいとのことでした。
 マスメディアから「相談案件があったら是非教えてほしい」との依頼があることから,相談者に「インタビューに出てもらえないか」と要請したところ,即答はされませんでしたが,この件については,近々返事がいただけると思います。
 この件については,相談者の方と綿密に打ち合わせをしながら,法令に違反しない限度で,情報を公開したいと考えています。