比較的流行っている弁護士の病状

焦燥・普段の怠けのツケ

「暫く眠り,暫く微睡み,手をこまねいてまた休む」という聖句(旧約聖書 箴言)がある。私は,この聖書上の人物ほど怠け者ではないつもりなのだが,「今日こそは最終期限」という仕事が年に2−3件重なることがある。数年前から軽い精神疾患に罹患しており(メイラックス服用中),期限を守れない事がほぼ確定すると,症状が急激に増悪する(歯磨きの最中にパニくって卒倒する等)。だいたい私並みに流行っている同業者は精神and/or身体を壊している。
そのようなときは,モーツァルト交響曲ト短調(40・25番←アマデウスの冒頭の曲)が頭の中に鳴り響く。私の掛かり付けの精神科医は適当な病名で診断書を出して,入院させてくれる(逃れの町?)。
で,一週間ぐらいの余裕ができ,その間,何をしているのかというと,午前中は「ルター派正統主義における自然法概念とカルヴァン法思想・トマス主義との比較」という「法哲学マニア」向け論文をひたすら読み,午後から,病気仲間とパティオでタバコを吸いながら談笑するというパラダイスみたいな世界なのだ。

どうしてかよく分からないけど,ここ数日「以前センセーにお世話になった○○子さんから紹介を受けた者です。実は,○○○○○で大変なトラブルになっているのですけど,どうしたらよいのでしょうか?」という相談予約がてんこ盛りだ。
「行列が出来る法律相談所」という番組があるみたいで,(私は見たことがない)出演弁護士はなんだかスキャンダラスな報道がされているみたいだけど,まぁ,うちの事務所とあまり変わらない行列ぶりではある(ただしうちの事務所は,相談は,原則30分5250円)。

主治医は,私に対して,「睡眠は充分にとれますか」と質問する。「睡眠はばっちりとれますけど,朝は食欲がないし,歯を磨くと朝食を戻すことがしばしばあります」と答える(8時20分に起きて売り買いした株のボードをボーッと見ている。結構儲けてはいるのだが)。

「朝,爽やかになるバロック系名曲」もあるとは思われるが・・・(ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」とか)。やっぱり「お目覚めの曲(マタイ受難曲)」が病因なのだろうか?