夜の女王(デーモン木暮)

今,BS2で「魔笛 Die Zauberflote」を見ているのだが,夜の女王がデーモン木暮みたいな化粧をしていて,とても怖かった。「復讐の心は地獄のように燃え」を歌いながらパミーナの首に合い口を当てて脅迫していた。「夜の女王」は,アリアを歌った後どこに行ったのだろうか? 粗筋がよく分からない(そもそも「シカたネーダー」の台本がハチャメチャらしいから,仕方がないのかな?)。照明の効果なのだろうが,顔の左側が「青」で右が「赤」だった。2曲のアリアを聴いたが,天晴れ。演出的には,現代物なのか,古典的演出なのかよく分からない(両者を混交しているのだろうか)。

モーツァルトの有名オペラは,ミニチュアスコアを持っていて,折に触れてこれを読みながら,CDやDVDを鑑賞しているのだが,実は「魔笛」のスコアは持っていない(台本がドイツ語で,レチタティーボがないので読みこなせないかも知れないと思って,買い控えている)。
ドン・ジョバンニの「石像」みたいなアンサンブルがあるんだ。知らなかった。←歌っている出演者は実は悪役らしい。
パミーナは衣装的見地から見ると露出過剰じゃないか? いたずらに,おっぱいの谷間を見せつけているような感じ。

ボーイソプラノが,上手でかわいい。

私のお友達の二期会会員(フランス歌曲がフィールド,ソプラノ パミーノもやったことがある)は,中越地震で揺れている最中(「シャンデリア周辺にお座りのお客様! 安全な席にお座り下さい」,とのアナウンスがあった由)最後まで歌い抜いたのだそうだ。やっぱりプロは根性が違うなと思った。

最近,私の配偶者は「クラシック講座」に通っているのだが,そこの講師(横坂先生)によると,「モーツァルトのオペラは,『欲望の赴くままに生きたり,陰謀を企むと,最後には悪い結末が待っている。』という教訓を主題にしている,ある意味説教くさい」のだそうだ。そうかも知れないけどね。