法テラス(地方事務所)を見学した。

本日,リーガルクリニックのトレイニー(法科大学院生)を引き連れて,法テラス(N地方事務所)に見学に行った。

トレイニーを簡易裁判所廷内に同行したら−訴額約10万円の外人同士(アフリカ人 クリスチャンVS西アジアムスリム-ムスリムかクリスチャンかは氏・名で大体わかる-)の脱力事件-要件事実の主張・立証的には興味深い教材なのではある-私自身はクリスチャンなのだが、これまでの情誼関係からムスリム代理人であった。「当職出番事件の前」で「当事者席で独自の見解を開陳している人」に「簡裁判事」が「法テラスに相談に行ってください」と教示していた。
当職とトレイニーは,そのお○さんの追跡研究をするべく興味をもって急遽法テラス地方事務所に見学に赴いた(こういうのを「川島武宜法社会学的フィールドワーク」と言う)。当該のお○さんは,当職とトレイニーが臨場した3−4分後,「法テラス」を訪れた。そのお○さまは窓口相談員(消費生活相談アドバイザー)に種々大きな声で訴えていた。消費生活アドバイサーでは恐らく「捌ききれない」窓口相談ではなかったかと思う。

事務局長−実直・愚直なお人柄が感得できた−は,私とトレイニーの質問に誠実に答えてくれて,それなりに好感が持てた。
それにしても地方事務所長席の横に置いてあるハイヴィジョンテレビジョンセットはなんのために使うのだろうか?
2−3日後にトレイニーが「法テラス見学記」を寄せてくれる予定だ(差し支えない範囲で代理アップする)。

今,「児童・生徒の自殺」,「学校教員・公務員の自殺」,「子殺し」のニュースを−遣り切れない思いで−見ているのだが,「法テラス」においては,<「自殺防止」・「子ども・公務員・学校教員の人権擁護」110番>を創るべきではないかと思う。これこそ喫緊の課題だろう。そういう対策窓口ができれば,法テラスも「汚名挽回」できると思う。