日本音楽コンクール(メンデルゾーン)

今(12/21 1:53)NHKハイビジョンで日本音楽コンクール(第75回)を見ている。高校生がメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾いている。
黒川侑が優勝したらしい。
確かにすごい。第一楽章の暗い東欧北部的ノリ,第三楽章におけるピチピチ弾けまくる悦びが完全に表現されていた。
黒川侑の持っているヴァイオリンに松脂がとびっちっている様子もハイビジョンだからつぶさに現認した。
 
それに比べ,私の二男(小一)は「ドドソソララソ ファファミミレレド」,長男(小五)は「とっても楽しいドラえもん」を弾いている。一家の主である私は,第九の練習をしたり(高橋薫子様が新潟政令都市記念コンサート−3/30−でソロを歌われるのである),「オレノケツナメロ」を歌ったりしている。私の妻は,よく分からないけど「オペラメドレー 恋の悩み知る君よ→蝶々夫人のおじさん(僧侶)が<アンディアモ エクスコミュニカツィオーン>と絶叫したり,エジプトの兵隊が行進したり,おしまいは,イナバウアーのBGMを弾いたりしている。
この間ののだめカンタービレでタイトルロールの野田恵が突然「今日のお料理」を弾きだして,激しくわろた。耳に突然こびりついて離れず,思わず弾いてしまうというフレーズというのは確かにある。

ピアノの練習のためには,200万円前後のグランドピアノを初期投資すれば,後は,それほど費用がかからない(3歳から23歳まで 減価償却1年あたり10万円)。
しかし,ヴァイオリンを幼少のころから習うと,背丈が伸びるごとにサイズの大きい練習用楽器(分数ヴァイオリン)を購入しなければならないので,ランニングコストが大変だ。しかも,楽器の善し悪しでその後の成長が左右される。

 結論
1 貧乏な人の子ども  声楽を習うのがよろしい。裸一貫でやれる(二十四の瞳 忘れ難きふるさと)。
2 富裕層の子ども   ピアノを習うのがよろしい。
3 ブルジョアの師弟  ヴァイオリン。