第九に出演する件

政令指定都市記念コンサート」出演のため1月12日,オーディションに参加し(出題は「第九」543小節〜590小節,同631−646),昨日,市から合格通知をいただいた。オーディションに際しては,テナーとバスが2人一組で歌うのだが(女性はソプラノとアルトのデュエット),オーディション前の自宅練習で631ー646を,楽譜を良く分析せず練習し,間違った歌い方をしていたのが判明し,直すのに苦労した。パートのメロディ(音の上下)はそれほど難しくないのだが,リズムが難しい−楽譜のメトロノーム記号によれば,2分音符=60なのだが<音友楽譜>,そんなに早いのはかなりと変変ではなかった。間違って全音符=60で数えていた。−stuerzt(シュトルズトゥ)がちゃんと言えない。テナーと一緒に歌うと,ハーモニーを形成せず−私が悪いのだろうか?−オーディション数分前まで音取りをした。こういうのを「数分付け」という。

ハイCテナーのくまのプーさんは,転勤の都合上参加できないとのことであった。くまのプーさんとは結局一度も一緒のステージに立てなかった(私の方が,2年連続出演オーディション落ち)。仕事の関係で(会いたくもないのに)会うことはしょっちょうだったのだが・・・。

だいたいこの日は,声の調子も聴覚神経(音感)も悪かった。その日は午前中に刑事弁護の法廷−法テラス開業前に受命した国選−があったのだが,そのようなスケジュールだと,たいてい夕方からコンディションが悪くなる。独身のサディスティックな○○検事のヒステリックな陳述で聴覚神経がダメになるのである。

私は,今まで,第九(第4楽章)が大変嫌いで,合唱で歌うのを避けてきたのだが,高橋薫子様がソプラノで出演されるので,第九を歌うことを決意した。で,何日間かかけて,ボーカルスコアを分析したり,歌ってみたりしたら,変な曲ではあるけれども,確かに歌ってみると,クセになる(パートごとに分析すると「桃鉄」みたいなところがある−ティンパニとトランペット)。

http://www.ryutopia.or.jp/schedule/07/0330c.html
高橋薫子様の生写真が見られる)

http://www7.plala.or.jp/machikun/daiku4-1.htm

コンサートの出し物は,第九(第四楽章)の外に,ワグナーの結婚行進曲の合唱,ビゼーカルメンである。カルメンはフランス語のオペラなのだけれども,フランス語は読めない(文字で書いてあるタンゴ単語がどういう意味かも分からないし,発音も分からない)のでしばらく勉強しよう。

格通知は,以下のとおり(<司法試験第二次試験のいわゆる論文式試験に合格したから,通知する。いわゆる口述試験の予定は下記のとおりであるから,必ず出頭されたい>とか,<固定資産税の延滞について(督促)>みたいな極めて事務的な公文書的文体であった)。

2007/01/13
Barl-Karth 様
          (財)N市芸術文化振興財団・N市芸術文化会館 支配人 S.E.

 N祝祭コーラス入団オーディションの結果について(通知)


このたびはご多忙のところ「N祝祭コーラス」の入団オーディションにご参加いただき,誠にありがとうございました。
審査の結果,バス団員として合格されたのでご通知申し上げます。
なお,「第九」及びオペラ曲で,声部が分かれる部分はパートを歌っていただきますのでご了承ください−第九で同一パートが別のメロディを歌うのは例の猿踊りチンドン屋マーチにおけるテナーだけではないかと思われる。バスがディビジすることはない筈−。
練習予定等詳細につきましては,別紙をご参照ください。
                                 N会館事業課 電話番号・ファックス

別紙
N祝祭コンサートでのベートーヴェン「第九」では,指揮者の飯盛範親先生の意向により,ベーレンライター版を使用します。オーディション時にベーレンライター版以外の楽譜を使用されていた方が数多くいらっしゃいましたが,1月21日からの練習には必ずベーレンライター版をご用意ください。他の楽譜を使用されている場合は参加をお断りすることもあります。 

との記載があったので,これを読んだ妻が,ヤマハN店に電話したところ,同楽譜は品切れとのことであった。

ショパン社の練習用CDを買ったのだが,「リズム読み練習」がドイツ語のお経(木魚付き)みたいで爆笑してしまい練習どころじゃなかった。