今日も楽しい東京出張

 控訴事件(民事事件)で東京高裁に出張した。弁論を終えて,日弁連会館地下所在の「桂」からアクセスしている。
 どういう事件で上京したのかは言えない(普通の事件であり,格別世間様をお騒がせする事件ではない)。
 高裁合議部は,記録を極めて丁寧に読んでいる様子が窺知され,双方代理人に対する訴訟指揮(次回期日における主張・立証の指示)は極めて適切なものであった。
 この事件の相手方代理人は,手数が多く,書面の分量も膨大である。内容も,結構濃い(同弁護士のキャラクタも結構濃い)。だから手は抜けない。同代理人は,非常にしばしば,当職と対立相手方になることがある(星取表は秘密)。

 弁論が終わり,日弁連会館のバブリーなビルを歩いていたら,ミランダの会の高野隆弁護士とかち合った。「ドモドモ」とか挨拶した。
 携帯電話の電波状況が悪いので,階上に登り(霞ヶ関駅付近),携帯電話で話をしていたところ,高山俊吉先生にポンと肩を叩かれた。いつもダンディな先生である。何回かお会いしたことがあるのだが,ほぼ例外なくダブルのスーツを着用しておられる。

 メディアから電話が掛かってきたので(誰が,俺のケータイの番号を教えたんだ!!←今日聴いてみたら,自宅に架電してきた某プレスに当職の配偶者が不用意にも教えたのだそうだ。妻は,「スゲー失礼な感じの人だった」と述べていた。私にも家族がいるし,妻は水俣市視察旅行の際,2万円以上の損害を被ったのだから,自宅に電話したり,訪問したりするのはやめてほしい。),水俣の件で,当日の行動予定を説明した。
 事務所に電話したら,事務員さんから「最高裁の書記官から電話がありました。センセが<東京出張>と話したら,特別抗告の件で最高裁に寄ってほしいとのことでした」と言われたが,「既にワインを2−3杯喫飲しており,酔っているから寄っていくわけにはいかない。」と言っておいた。この案件は,明日処理する。

 「何時ころお帰りですか」と事務員さんが質問したので,「今日中に帰って,仕事をする」と伝えた。

 「桂(日弁連地下)」で弁護団会議や依頼者との打ち合わせをすのは,絶対に禁止してほしいと思う。うるさいから。この人たちは,守秘義務をどう考えているのだろうか?