西野喜一先生の著作

 敬愛してやまない新潟大学法学部大学院実務法学研究科←いわゆる法科大学院みたい 教授 西野喜一先生が「裁判員制度の正体(裁判員制度への招待ではない)」を上梓された。
 

裁判員制度の正体 (講談社現代新書)

裁判員制度の正体 (講談社現代新書)


現時点で接した書評(網羅的でない)
http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_b48c.html
http://puni.at.webry.info/200708/article_8.html
http://blog.goo.ne.jp/gootest32/e/fe0d5312f33b56b3545e55cf11014d5e
その他,同著に言及したブログなど
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%93%A1%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93&fr=top_v2&tid=top_v2&ei=UTF-8&search_x=1


 西野喜一先生は,裁判所で年4回開催される新潟民事判例研究会(裁判官・弁護士・新潟大学教員持ち回り発表,修習生も参加する)の常連メンバーである。
 先生は裁判官に対しても弁護士に対しても発表演目に対して容赦のない質問・意見を浴びせかける。西野教授から容赦のない質問・意見を浴び「もう研究会には来ない」といった同業者(当弁護士会では,実務的にも理論的にも第1級という評価のS先生)がいたらしい。

 西野喜一先生とはある問題を通じてちょっと険悪な仲だったこともあったのだが,最近は研究会が終わると裁判所近くのおでん処「童」で飲みながら,議論の続きをする。その際は,とても気さくで,馬鹿話にも付き合ってくれる。「孤高の秀才」という感じの風貌で,(と違い)女子学生にもてるらしい。

http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/public/NISHINOKiichi_a.html
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/public/NAMAZUGOSHIItsuhiro_a.html
(鯰先生は最近博士号を取られたはずなのだが,学位はまだ修士のままだ・・・。)

 西野先生は,数年前から陪審員反対・裁判員反対の論文を書いていたのだが,学問的に高度すぎる上,同業者向けの判例雑誌への寄稿だったため,国民・大衆への訴求度は弱かった。
 その西野先生が満を持して「裁判員制度の正体」を上梓された。まことに慶賀すべきことである。