非学者論に負けず

 西野教授の著書に曰く,

 その三は、きわめて「難儀な」人を装い、そもそもこの人は合理的な思考や発言はできないようだ、とてもこういう人と一緒に法廷をつとめるのは無理だ、と裁判長に思わせることです。そのためには、この面接にあたって、相手の論理の土俵に乗らない、というのが議論の鉄則になります。具体的な方策としては、そういう事由に当たりそうな事情を何でも針小棒大に申告し、「非学者、論に負けず」という諺そのままに、一歩も引かず、自分はやれない、やらない、こういう事情を抱えているのに、もし損害が発生したらどうしてくれるのか、とまくし立てるのが適切です。裁判官は、日頃、論理と合理性の世界に生きていますから、論理も合理性もまったく通用しない、そもそも最初から話が通じない、という人には非常に弱いのです。裁判長は、裁判員候補者を合理的な論理で説得しようとするでしょうから、これに対抗するには、絶対に合理性の土俵に乗らず、あくまでクドクド、ねちねちと不合理の世界で応対するのがよろしいでしょう。

 どこにでもいるのだよね,こういう人は(笑)。私は裁判官ではなく弁護士なので,こういう人が事務所に来たら「法テラスに行ってください」と言うことにしている。しかし,こういう「非学者」が原告になると,裁判所としては「法テラスに行ってください」と言うわけにも行かないから(言っていた裁判官もいるけど←元トレイニーは見ていただろう)それはそれは困るよね。
 私のブログは,結構,挑発的なことを書いている割には,いわゆるアラシがほとんどなかったのだが,最近は,女子中高生(反体制を自称)や東大法学部生(最高裁判事より法解釈の能力があることを自称)によるしょうもないコメントが多くなって困っていた。