戴冠ミサ曲

 今日は にいがた東響コーラスの集まりで,コンサート録音を聴く会があったのだが,他の合唱団で,戴冠ミサ曲(Kroenungsmesse K.317)の練習があったので,そちらに参加した(見学)。
 東響コーラスのメンバー(本籍は,戴冠合唱団らしい)も2−3人いた。
 戴冠ミサ曲はCDを数枚持っていて,聞き慣れている曲なのだが,楽譜(ヴォーカルスコア Baerenreiter)は初めて見た。だから,練習も初見だった。

 まず全員でラジオ体操。若(小亀)先生がヴォイストレ。


 この合唱団の指導体制は少し変わっていて,「大亀先生」−某大学名誉教授で,私の妻に「<大亀先生>に今日初めてあった」と述べたら「未だ生きOOOOOOOのか」と述べていた。(私の妻が大学で勉強していたころには,とっくの昔に名誉教授だったらしい)と,その子息の「小亀先生」が共同で指導する。小亀先生が数小節指導をして,「お父さん,ご意見は」と尋ねると大亀先生は,深遠な精神的な指導を始める。で,小亀先生が大亀先生の意を受けて,合唱団にもう一度同じフレーズを歌わせる。そんな調子の練習だ。

 練習室に置いてあるピアノが,カワイのアップライトで,少し貧乏くさい(新潟音文8番練習室)。

 Kyrie(ハ長調)から始める(私の担当はバス,他に先輩格のバスが2人くらい)。
 ドー ドド パパパパパ 
 シーシシ パパパパパ
 シ(フラット)ー シシ パパパパパ
 ラー(フラット)オクターブ ラ ソーソ ファ(シャープ)ファ ソ
 
 転調はそれほど複雑ではない。この程度なら初見で楽勝(弁護士になる前から合唱はやっている)。

 グローリア(またハ長調
 16分音符でちょっと厳しく刻まないといけない(46小節以降)。
 ついでに,ソロの部分も歌う。
 97アウフタクト〜104(アニュス デイー)は,「どこかで歌ったことがある陰影だなぁ」と思った。レクィエムのアニュス デイーと同じ流れだ。途中でこういう陰影があるけれども,結局ハ長調で元気よく終わる。

 クレド(またしてもハ長調
 ミサ曲というのは,たいてい作曲作法が決まっている。
 「クレド」から「デェスチェンディト デ チェリス(descendit de caelis−地に降りたまえり−)までは,テンポを代えることなく,単純な和音構成で(「戴冠ミサ」では,「クレド イン ウーヌム デーウムー5〜7小節3拍目まで完全なユニゾン−)で歌う。
 しかし,7小節3拍目〜15小節までが難しく,初見では歌えない。合唱声部が複雑に絡み合う。
 29小節〜33小節に臨時記号が沢山あり,声部も複雑な進行。ここのテキスト(Deum de Deo, lumen de lumine, Deum de Deo vero.)が早口言葉みたいで歌えない。