大阪方面の憲法委員会委員の言説
右翼をもって知られる大阪弁護士会選出日弁憲法委員会委員の言説を分析してみたことがある。
やたらに「愛」という言葉を使っていて辟易した。
「愛という言葉は,本来の日本語として,余りよい意味はないのではないか。たとえば<愛欲にまみれた・おぼれた>みたいな用法がある,古い日本語では<欲>とか<執着>という意味でないのか。清少納言の「虫を愛でる」というのは「可愛がる」くらいの意味だろう。
高橋和己「悲の器」でも冒頭に
「すでに愛のあみのために誑かされて、いま悪業の報を受うく。」みたいな言葉があったなぁ
等々議論した。
で,聖書(ヨハネ福音書)で「神は愛なり」がどのように訳されているか調べてみたら江戸時代の訳では
愛を「お大切」と訳していることがわかった。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~aobacc/message/2005/20050626.htm
創造主なる唯一の神の名をデウスと教え、当時「愛」という言葉が良い意味を持たなかったことから、「大切」な方であり、人間を大切な存在として下さっている方という意味で「お大切」と表現したそうです。
「愛国心」という言葉は,たぶん明治以降に無理矢理造語された言葉なのだろう。