会員提案のきっかけ

 新潟県弁護士会は,年始早々に「会誌」を全会員に配布する。その会誌の企画として「座談会 模擬裁判体験会員」が開催され,お酒を飲みながら,座談(というか放談)をした。某女性検事(模擬裁判で検察官役。現在東京地検特捜部)に対する某会員の「一生許さない」発言があった。某会員がなぜ「一生許さない」のかというと,実は私怨で「模擬裁判で聴覚神経や声帯がおかしくなり,にいがた東響コーラスメサイア(バス)のオーディションに落ちた一方,傍聴席で見物していた某検事(ハイCテナーくまのプーさん 現東京地検公判部)がちゃんと声が出ていないのに合格した」というものであった。某会員は「中島みゆき」の「恨みます あんたのこと死ぬまで」という歌を歌い宮崎香織検事を呪詛した。

http://www.chihoushi.com/saibanin2007/report/nigata/index.html


http://wakasa0312.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/320_7224.html

 しかし,そのようなふざけた発言は某会員だけで出席者のほとんどが「強行されようとしている裁判員裁判への憂慮」であった。
 「何で裁判員なんてものができたのか」あれこれ議論したのだが,どうも原因がわからない。結局「酒の勢いで出来ちゃったのじゃないか」という結論に達した。
 京都大学名誉教授佐藤幸二氏への恨み節も目立った。教授は,月潟村(現新潟市西区)の出身で,裁判員裁判提言者の一人であった。「センセの高校(新潟高校)の先輩だよ」という指摘で「ありゃまぁ。」という反応があった。
 「被告人喜ばない,被害者喜ばない,裁判官・検察官喜ばない,弁護人・被告人喜ばない。国民喜ばない。喜ぶのは,コンメンタールを書いて印税でもうける学者だけ。」というのが結論であった。
 座談会出席者で「推進派」的発言をしたのは,K弁護士一人であったと記憶する。K弁護士の,「裁判員制度が実施された後はかなりの試行錯誤があるだろう」という発言に対し,検察官出身の若手女性弁護士が「その間国民が犠牲になる。人体実験みたいでしょう」と食ってかかっていた。裁判員実施延期決議の背景には,このような事実があった。「私たち若手は古町十字路−新潟の繁華街−で「考え直そう裁判員」のチラシを巻こう」という発言もあった。