賛同者集め

 当新潟県弁護士会の会員数は,177名(総会開催時は多少減った様子)である。会員総数の5分の1(35名)以上の共同提案者が必要であった。「会員決議案」を起案し全会員へ(メーリングリスト,郵便)の呼びかけを始めたのは,2月19日であった。「提案の期限は総会開催の5日前(2月22日)」であった。4日間で35名の共同提案者を集めるのはまず無理だろうと内心あきらめていた。金曜日の時点で賛同者が3−4名足りなかった。新潟市から長岡市に赴き5名の賛同者を得た。結局,41名の共同提案者を獲得できた。「奇跡だ。神様はやはりいるのだ」と思った。法廷において厳しく対決している相手方代理人イデオロギー的に正反対の同業者さえ共同提案者になってくれた。私の勧誘電話に対して面罵した会員はたった一人であった(「7割以上の弁護士は裁判員制度に反対していると思う」と話したところ「根拠は?」と執拗に聞き「根拠もないのに法律家がそんなことを言っても良いのか? おまえの提案には反対だ」と述べた上電話をガチャンと切られた。)
 私の提案に賛成してくれない人たちも私に対して種々の意見を述べてくださった。

「君の提案にも一理ある。しかしね。ちょっと君の提案は過激な面がある」と私の提案の問題点を説明してくださった(特に80歳に近い元裁判官(勲四等旭日小受賞 小綬章 新潟地裁第二民事部初代裁判長)は20分に渡り電話で意見を述べていただいた。)

「君の意見はなぁ。生ぬるいんだよ。<延期>じゃなくて<即時廃止>なら賛成するぞ。君の意見は「安全な原発を作りましょう」というのと一緒だよ。」
(続く)