あるブログへのコメント
秋田地検は自覚的なカント主義者らしい。
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/akita/akita.shtml
↑↑↑↑↑カント君
KKKKKKさん
お気遣いいただき有り難うございます。
昨晩,我が家の周辺で電線工事が行われ,数時間停電状態だったので,懐中電灯を付けて読書しました。枕頭にあった「普遍論争(平凡社ライブラリー)」です。
星野英一がローマ・カトリックであることは人口に膾炙していますが,彼は純正なトミスト(理性主義者)だという話を聞いたことがあります。その見地から,オッカミスト(意思主義者)を批判しているとか・・・・。田中耕太郎もトミストの王道を行く人だったようです。田中耕太郎がケルゼンを攻撃した理由はその辺にあるのでしょう。田中がオッカミストであったら,おそらくケルゼンを攻撃しなかったでしょうね。なんだか複雑な話ですが分析すればこれらの系統図は描けるはず。
で,脱線しますが,ケルゼンとカール・バルトとの比較です。両者は同時代に生きながら,接点がなかったのですが,「意思主義」という点は共通です。
バルトがケルゼンに接したら,おそらくバルトはケルゼン(実証主義・徹底的反自然法論)に賛同したでしょう。ケルゼンはさほどの神学的素養はなかったようですから(神義論・弁証論でメチャクチャなことを書いている−木鐸社で日本語訳あり−)バルトの著作を読んでも理解できなかったでありましょう。
で,脱線しますが,RRRR氏はこのような文脈で分類するとトミストなのですね。
1 実定法は理性的考察に基づく・自然法に基づく演繹的体系であるべきだ。
2 しかるに,実定法は理性ではなく政治(主権者の単なる意思)で実定されるに過ぎず「自然法」や「理性」に基づくものではない。
3 (1) 政治家殺せ! (2)最高の理性的存在(神???RRRRRR??)による支配。
RRRR氏の考えはそれなりに首尾一貫してますが,ケルゼンとかバルトとかオッカムとか読んでみてほしいですね。「法なんてものは,所詮そんなもんなんだ。それが何か?」という考えです。
(外国の学者の名前を持ちだして悦に入っているとか批判しないでくださいね。これくらいの議論をするためにはどうしてもジャーゴンを使わないといけないのですよ>RRRRR)