裁判官を脅迫する(弁護手法)
滅多にやらないが,時々裁判官を脅迫することがある。
1 私の顧問先企業が間違えて暴力団にマンションの部屋を貸してしまった。「組事務所」とか「組員相部屋」とかで使っている。
仕方がないので,「暴力団追い出し仮処分申請」をした。
2 審尋に際し新人左陪席が「保証金は300万円積んでもらえますか」と当職に申し向けた。
3 (1) そんな金額を詰めるわけがない。保証金を詰めないためマンションでドンパチやカチコミが勃発して,堅気の住民が殺傷されたら,裁判所は補償してくれるのか? 場合によっては裁判所を被告として国賠起こしてもいいんだよ!ゴルァ
(2) 「仮処分保証金の決定に関しては,確か抗告とか準抗告とかありましたでしょう?」と語気鋭く申し向ける。
4 未特例判事補「裁判所を脅迫しないでください!」
5 (当職)裁判所を脅迫したら「脅迫罪」とか「強要罪」になるのか? そんな構成要件あるのか? 君は刑法得意じゃないだろ。 ○○裁判官,びびってるわけじゃないでしょうね。
6 (数日後) 「保証金を100万円に値下げする」との連絡あり。