西野喜一教授へのお礼状

http://mykit.jp/nikki/nikkimiru.php3?id=ribon2&yy=2008&mm=9&dd=6

 新潟大学ロースクール教授 西野喜一博士とは,なぜか因縁がある。詳細は省略するが,ある問題を巡って,関係が険悪になり,口をきかなくなったこともあるのだが,最近は,裁判員制度を巡って,概ね意見や志向は共通している。
 本年2月29日,新潟県弁護士会臨時総会において,「裁判員実施延期決議」が可決されたことは,ご案内のとおり(業界用語)だが,一部で憶測されているような「黒幕は西野教授」とかそういうのは,全くデマである。ただし,私が「朝まで生テレビ」に出演したのは,西野教授からの要請によることは自白しておく。
 さて,西野教授は,最近「裁判員制度批判」というご著書(本文276ページ)を「西神田編集室」から発刊され,当職に1部ご下賜いただいた。
 学者同士の仁義で,論文抜き刷りや著書を送付された場合,被送付者は,当該著書・論文を検討の上,批判のレスポンスを提出することが慣例とされているらしい(大学時代のゼミの恩師がそのように述べていた)。しかし,なにぶんにも大部の上,精読には時間を要するので,とりあえず,「お礼状」を郵送することとした。

(センシティブな事項は一部省略)

2008年10月24日
新潟大学大学院教授
西野喜一 先生

〒951-XXXX
 弁護士 Barl-Karth 

TelXXXXXXXXX
FaxXXXX

お礼

拝啓 先生には,ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 このたびは,ご著書「裁判員制度批判」をご下賜いただき,誠にありがとうございます。
 裁判員制度反対論に関しては,これまで,一般人向けの啓蒙書はかなり出版されておりますが,本格的な学術著書は,管見の限り初めての出版と思われ,極めて有益なものと考えます。精読し,私も理論武装に努めたいと考えております。それにしても学者・実務家にあまねく読んでもらいたい著書が,大手の出版社から発刊できないというのは,本当に嘆かわしい事態です。
 私は,裁判員反対集会で札幌に呼ばれたり,10月28日には某XXXXX誌のインタビューを受けたりと,あれこれ やれることをやっています。
 「召集予告」が11月下旬に約30万通発送されるという情勢下,この時期に併せて何かやろうと考えておりますが,日常業務に忙殺され,なかなか具体的な計画までは立てられません。
 先生におかれては,XXX集会で講演をされるとのことなので,私も参加したいと思います。
 私も,お国のため・国民のため微力ながら頑張っていきたいと思っています。
 先生もご自愛のうえ,今後ともご尽力いただくことを念じてやみません。
敬具
P.S.それにしても鯰は相変わらずです。