あんとに庵姉妹の師匠のシラバス(つまらなそう)

http://www.sophia.ac.jp/syllabus/2007/daigakuin/2191_G9421.html



2007年度上智大学シラバス

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2007/02/27更新
◆教会法? − (春)

濱田 了

○講義概要
現行カトリック教会法典の条文説明と教会生活におけるその応用。主に第5集「教会財産」、第6集「教会における制裁」、第7集「訴訟」を説明する。教会法概論を履修していること、あるいは教会法およびカトリック神学の基礎知識を有することを前提とする。講義への出席率とレポートの内容を基準とし、教会法の基底にある神学および教会の司牧的配慮をどれほど理解したかを評価する。

○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(20%)、レポート(50%)

○テキスト
カトリック新教会法典」有斐閣、1992年を条文の参照のために使用するが、随時、濱田が用意するプリントも使用する。図書館などに備え付けの教会法典を借用するだけで充分であり、あえて購入する必要はない。

○他学部・他学科生の受講
可 (他学部の学生が受講してもよいが、教会法概論を履修していること、あるいは教会法およびカトリック神学の基礎知識を有することを前提とする。)

○授業計画
1 教会における財産・法人の概念
 教会が財産を有することの根拠と限界を神学的に考える。また、一般社会とは異なる、教会法の範囲における法人について説明する。
2 財の取得・管理・運用・処分に対する能力
 教会内公法人に対して、教会法が付与している財産能力について説明する。
3 修道会における財産管理と清貧の誓願
 清貧の誓願を有することから、修道者および修道会が財産能力を制限されていることを説明する。
4 教会における刑罰一般
 教会は一般社会とは異なりながらも、「社会」として秩序への違反者に対する制裁権を有する。その特性を理解する。
5 教会刑罰の種類と固有性
 具体的な刑罰の種類とその目的。
6 刑罰の適用と消滅
 刑罰を適用する際の手続きおよび終了あるいは消滅への条件。可責性の多寡による刑罰の軽減もしくは加重。
7 教会法が規定する各種の犯罪
 特に教会の特殊性に由来する犯罪を説明する。
8 教会における裁判の4要素
 原告と被告(申立人・相手方)、係争案件・法的根拠について説明する。
9 教会における裁判の審級と種類
 カトリック教会全体の構成と裁判組織。「裁治権」と「裁判権」による審級構成を説明する。
10 婚姻裁判と日本の裁判所構成
 カトリック教会における婚姻無効裁判および婚姻解消手続きのための審判制度を説明し、日本における構成を見る。
11 洗礼・堅信の秘跡の実際的側面
 入信の秘跡に際して生じる障害について考える。
12 聖体の秘跡の実際的側面
 聖体祭儀執行に際する違反に注意を喚起した訓令「あがないの秘跡」を紹介する。
13 ゆるし・病者の秘跡における刑罰の免除
 刑罰からの赦免をも含む罪の赦しについて。

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