ヤクザの指つめと足親指骨折

(誤字脱字は明日以降直します)

 私は世情「ヤクザ(暴力団)」と言われている人の私選弁護も積極的に受けるようにしている。「家族からも世間から見放され,全世界を敵に回しても,私だけはあなたの味方だ(勲4等瑞宝章新潟県弁護士会伴明彦先生のお言葉要旨)」を信条にしているから。
 で,ヤクザ者と「指詰め」について雑談したことがある。
 包丁や日本刀等で指を詰める瞬間は,実は,それほど痛くないのだないのだそうだ。臑をぶつけたり,居眠りをして,右膝の腱を机から落としてビリビリするような感じの程度なのだそうだ。体験者の体験談は,ここ。


http://lvpeace.hp.infoseek.co.jp/12.htm
 ただしその後,時間を経るごとに鈍痛がじわじわと広がり,地獄のような痛みが広がるのだそうだ。

 今日の朝9時過ぎ,起床して寝ぼけまなこで,バッテリーが切れた携帯電話をいじりながら階段を下りたところ,階段を踏み違え,右足親指(爪が生えている方)を階段にぶつけてしまった。
 
 最初の内は,何となく,足親指が痛いなぁ。という程度だった。だから自動車のアクセルを踏むときに違和感があるという程度だった。
 午前11時,新潟水俣病の進行協議,弁論があった。なんか,だんだん痛くなってきた。いわゆる「びっこ」みたいな歩き方をしないと歩けない。午後1時半,ある学校法人で,「裁判(行政訴訟)説明会」で40名くらいの父母の前で説明(起立したまま)。
 なんだか,だんだんじわじわと痛くなってくるのだが,そのまま痛みは引くだろうと思い,午後5時,県弁護士会刑事弁護委員会に出席した。2階の会場にあがるのも大変になってきた。で,会議をしながら,靴と靴下を脱いでみたら,足親指が紫色になっていた。
 「先生,それは,骨折の可能性が強いよ」と長老の先生から言われて,5時30分頃,同行した法科大学院生を残して,お医者さんに行くことになった。
 委員長からタクシーを呼んでもらった。
 玄関先で,弁護士会事務職員さんと雑談した。「先生,バランス崩さないでね。荷物もってあげましょうか? 骨折は,とってもいたいんですよ。だんだんといたくなるんですよ。「全治どれくらいになるかって,それは年齢の問題もありますからねぇ」と脅したりすかしたりされた。
 中央区学校町にある高橋整形外科にて受診する。レントゲンを撮ってもらったところ,足指複雑骨折前置3−4週間と判明した。調剤薬局で待っている間。「どうぞゆっくり歩いてください」「お辛いでしょうねぇ。でも痛み止めで楽になりますからね。静養できないんですか。大変ですね」と励まされた。日の出タクシーの運転手さんからも,「段差がありますか気をつけて」と気遣われた。お医者さんから,「酒は控えてください」と言われて,二重の苦しみだなぁ。
 現在,足指を固定状態である。
 現在,「指爪痕のような<地獄の苦しみ>」というほどではない。こうやって,ブログを更新できるくらいだから・・・。ドイツ語で言うと,シュパンヌンクとシュメルツの中間くらいな感じ(ややシュメルツに近い)。

 不幸中(こんなのは,不幸というより自業自得なのだろうけど)の幸いは,土曜日から連休があること。でも土曜日は,国鉄1047人解雇撤回の集会-こちらは体調によっては,欠席-月曜日は,新潟大学キャンパスで,学者・研究者向けの「新潟水俣病講演会」で西洋というわけにも行かない。


 これは何かの天罰(神様からの警告・試練)かと思い,祈りながら反省している。「弁護人として裁判員制度違憲無効主張予定」とマスメディアにコメントしたことに対する山田敏彦刑事部長からの呪いなのかしら,とも思った。


 山の神からの預言があった。「人の痛みを知りなさい,ということよ」
 そう,私は,犯罪被害にあったこともなく,骨折をしたこともない。だから,人の痛みも本当のことは分からないし,犯罪被害者の悔しさや,痛みというのも脇に置いていた面があった。
 少し反省している。この痛みによって,弁護方針が変わるかどうかはノーコメントだが,神様に対しては,私に伊丹を与えたことに感謝するしかない。でも,早く痛みを取り除いてください。