新教皇選出 ラッツィンガー

事務所で仕事をしているうちに次期教皇がラッツィンガーに決まったとのニューズが入った（ベネディクトゥス１６世？　これはラテン語よみで「ベネディクト」が正規の表記らしい，良く分からん）。
＜「パパビリ」として名前が取りざたされている人は、教皇に選ばれない＞というジンクスがあるようだが、このたびのコンクラーヴェはこのジンクスを打ち破った。ヴァチンカン・ローマ在住の最高位官僚が選ばれたというのもしばらくぶりではないだろう？
７７−７８歳だから（コンクラーベ中に誕生日を過ぎたらしい）ワンポイントリリーフのつもりで（枢機卿団は）選挙したのかもしれないけど、テレビで見る限り元気だし、発言も活発だし、結構本を書いたりしているので、１０年くらいはご存命であらせられるだろう。１０年も職位にあれば、何をやるか分からないので、ヨハンネス２３世見たく、何をやるか分からないぞ。
彼の出版著書は，日本でも買える。

http://www.sanpaolo-shop.com/product-group/37

いろんな情報があり、「超保守派」という評価もあるらしいけど、教理庁長官（教皇「庁」の下に教理「省」があるのは，日本的ハイアラーキー概念として理解しがたい)という役職上、道徳・教理の面で前任のヨハンネス・パウロス２世（イタリア語では，ヨハネ＝ジョバンニというらしい。なんか，モーツァルトのオペラを想像してしまふが，彼が地獄に引きずり込まれたとは考えがたい）のスポークスマン的な役割を担っていたわけで、憎まれ口をたたかれてもそれは職務上しょうがないわけだ。
染めたようにも思われる見事な白髪が、うちの牧師に似ているわなぁ。怖そうな顔つきをしているが、冗談は好きなのだそうだ。

＃追記　趣味はピアノ演奏の由。
篤実なるカトリック教徒は教皇様にベーゼンドルファーかスタインウェイのコンサートグランドピアノを贈るべし。たぶん給料は安いから，自費では買えないと思う（ヤマハコンサートグランドも良いだろう)。

http://www.yamaha.co.jp/product/pi/prd/grp/cf3s/

モーツァルトがお好きらしく，この点はカール・バルトと同じ（モーツァルト好きに悪人なし）。「カトリックのカール・バルト」と呼ばれる日も近いかも知れぬ。頑固そうだし、挑発的とも受け取られる発言も多いようだしね。

福者ヨハンネス２３世は，自分の姿を立ち鏡で見て「なんてぶ男なんだろう」とのたもうたそうだから，そういうことはあまり気にしないほうが良いです。
　
＃追記２
肖像写真変えてみた。誰か、遠近両用メガネを献品したらどうか？　ベネディクトゥスと名乗っているのだから何らかのベネディクトがあると思われ。それにしても見事な白髪頭だ。

　東京芸術大学助教授、鈴木雅明氏（この人はカルヴァン派）のコンサートを見たことあるけど，氏はまだ４０代の癖に見事な白髪（長髪）で，私の妻は「あれは，絶対に染めている。オルガン利○で名前も出ていたし，白髪男は信頼できないわ」と述べていた。