メサイアの件 続き

○○東響コーラスの正式練習が,間もなく始まるので,楽譜を眺めている。

入団オーディションでは,「ハレルヤ」の4−11小節(ハレルヤ10連発)が課題であって,当然,私は暗譜で歌えるのだが,慎重を期するため,楽譜を見ながら歌った。ともかく,合唱指導者が,イタリア語(英語?)ベッタリの人で「『アー』レルヤではなく『ハー』レルヤです。「H」の子音がこの単語では一番大事です」とか言うので,ドイツ語式・バチカン弁式発音ごちゃ混ぜ系の私にとっては,「はぁ,まぁ,そういう考えもあるわなぁ。ハンデルさんは,どっちでもいいと言ってなかったかなぁ」と思っていたのだ。

入団オーディションの10数分前に参集した「入団希望者」はアップライトピアノヤマハ?)のある小部屋(リハーサル室)に分散して参集し,「最後の練習」をする。ピアノを多少弾ける人が「音取り」で「レ・ファ・ラ・レ」を弾いた後,「1/2/3/4」とカウントダウンをして「ハレルヤ」を歌う。ソプラノ・アルト2人くらい,テナー1人(この人が音取りをした),バス2人で見事なアンサンブルが成立する。このたび新規入団したテナーは侮れない。ブリリアントなテナーだ。 

普段は,ノヴェロ社のショー版(だったと思う)を使っているのだが,○○交響楽団指定楽譜は,ベーレンライテル(全音)版だ。どこが違うかというと,ほとんど違わない−ピアノ譜はだいぶ違うのだろうけど−(「ハレルヤ」では歌詞が一カ所だけ決定的に違うのだが,後はどこが違うのか分からない)。まぁ,今まで数年間使っていた楽譜は書き込みだらけなので,新たな指導者のために楽譜を買うことに意味はないではないであろう。
 
 しかし,ベーレンライター(全音)はいわゆる「リハーサル符号」がないのが困る。「○○小節アウフタクト」から,と言われても,直ぐに頁が開けない。