Barl弁護士 インサイダー取引でパクられる?(コワ)

株式取引を始めたのは,確か,香港相場がちょっと暴落のころであった。カウンターに座っていたお姉さんが,「今の時期にですか?」と怪訝な顔をしていたのだが,取りあえず無難なところでJR東海とかを買った。
その後は,数年間の下げ基調で,ほとんどの株を塩漬けにしていた(NTTドコ○・○末建設はまだかなりの含み損がある)。ちょうど上げ相場になる今年の春ころ,私担当の証券レディ(と言う表現は今でもあるのか?)が交代し,再びトレードを開始した。

昭和シェルの株を500−600円のころに徐々に買い増しし,その後数年間塩漬けにしておいた。

ブッシュのおかげで,株価は急騰し,約二倍の含み益が発生してしまった。「今利食い売りすると『死の商人』と一緒だ。神殿に血の代価を投げ込み首くくって死んでやろうか」と思った。「死んで花実が咲くものか。戦争が終わりブッシュが敗退すれば株価も下がるだろう。それまでは塩漬けにして含み益がなくなったら売却しよう」と思っていたら,見る見るうちに株価が上がった。
実は,ある高名な神学者メーリングリストに入っていてそういう風に考えあぐねていたころ,「戦争で儲けた連中は,主の裁きにあう」という警告メッセージが入っていて「塩漬け路線」はますます強固になった。しかし,塩漬けすればするほど棒上げしてしまう。困った。で,考えを改めた。
「ブッシュの戦争の尻馬に乗って儲ける<目的>で,株を仕込んだ訳じゃない。だから今利食い売りしてもバチは当たらないだろう。『血の代価』は従業員の福利厚生に充てればいいだろう」と考え,約二倍の価額(1200円程度)で利食い売りをした。その後,調整局面で,100−200円程度の値動きがあり,信用売買で小金を儲けたのだが,これは,ブッシュとは直接には関係しない儲けである。

どうしてか分からないけど,私の担当の証券レディから(昨日)8時半ころ来電があり,本日,役職者が当事務所に来ることになっている。「取引用印鑑を準備していてください」というのだ。「あの,ご挨拶の趣旨もありますし,当店で信用取引をやっているお客様があまりいないものでして。それから,信用売りしているア○フ○の件ですとか・・・」とよく分からない説明であった。ある高名なヤリ手弁護士がインサイダー取引でパクられた事件があったのだが,私にインサイダー情報を教えてくれる奇特な人はいないし,(出入りしている依頼者で「耳より公開情報」を教えてくれる人はいるが,たいてい外れる)なんの用なんだろう? ソニーの暴落寸前に4030円で利食い売りしたことで疑われたのだろうか?「実は証券取引監視委員会から要注意人物と指定されておりまして・・・」とかあらぬ嫌疑を掛けられると困る。

信用取引開始」の際の口頭試問を受けたのだが,「お客様は,上場会社の顧問などしていませんか?」などと聞かれた。「今はない。破綻後の銀行の顧問は少しやったが,今はとっくに上場廃止だし,某地方取引所上場会社からオファーを受けているのだが,まだ,正式に顧問契約はしていない」と述べたところ,「左様ですか。ところで,証拠金が不足した場合,追い証が発生することは理解されていますか。」「知ってるよ。『逆日歩責め』も知っている(笑)←最新消費者ニュースを検索すべし。」と10分近い口述試験があり,その間お客様を待たせてしまい,事務員さんから,「早くしてください」と言われて,電話を途中で切ろうとしたところ,試問が中断された場合,「はじめからやり直し」と言うので,あまりにウザく適当に生返事したら,合格した。