アイフルショック(本日)・ライブドアショック(明日)

このブログで,しばしば,アイフルの株価に言及してきた。「もうこんなヤクザな株の売買は止めてやる」と書いていたが,実は密かに空売りしていた。10000円・9700円で空売りしていたら見事に下がった。アイフルの子会社が,利限法関係の訴訟で負けたことは知っていたが,サラ金・消費者対策に強い弁護士からすれば,別にどうということもない判決であった。

(以下
http://biz.yahoo.co.jp/news?s=8515
参照)
ドイツ証券」という馴染みのない証券会社が,この判決をネタにしてレーティングを格下げしたのが暴落の原因らしい。ドイツ証券によると「アイフルの目標株価はPBR1倍の4900円」ということだ。まだ半分も下がるというのはかなり極端な予想だが,7500円くらいまでは,空売りを維持しようと思う。
それにしても証券会社の格付けなんて好い加減なもので,1月11日には,「三菱UFJ証券は11日付でアイフル <8515>の投資判断を新規に「2」(やや強気)としている。バリューエーションに割安感があるという。」などとほざいていたのだ。[ラジオNIKKEI2006年01月11日]
要するに,「株屋」のレーティングなんてアテにしちゃいけない。

既に何回も指摘していたことだが,アイフルの株価の動きは,非常に人工的な印象を与えるものであった。8時20分にストップ高に板が張り付いていて,8時59分くらいにストップ高の板が「カク」っと下がるということが非常にしばしばあった。ファンダメンタルな裏付け(かつテクニカル的にも納得できる)のある値上がりであれば出来高を伴うのだが,大した取引高もないのに,ここ数週間上がっていた。で,「そのうち崩れる」と思って,ナンピン売りをしていたのですね。

ま,驚いたのはライブドアだね。想定の範囲○だ。
聖書には「小事に忠実な者は大事にも忠実」という言葉がある。(論理的な対偶ではないが)私は,この会社は「小事に忠実でない(ライブドアPJニュースでろくでもない記事を垂れ流し,これに対してそれなりの見識ある批判があっても無視する,抗議・忠告のメールを入れても無視する)のでいずれボロを出すだろう」と予想していた。
このたびの東京地検特捜部のガサ入れは,ちょっと別件くさいね(子会社の数年前の証取法違反)。「本件」は,恐らくここ数ヶ月の出来事であろう。恐らく特捜部は,プロパーの検事だけでなく民事局(商法・証取法部門)や証取監視委員会(検事からの出向者が東証のブースに張り付いているらしい)の協力を得たのだろう。
yahooの掲示
http://messages.yahoo.co.jp/?action=q&board=4753
は立会終了後から萌え騰がっている。
ジェイコムショック」なんてものはさざ波(今となっては笑い話?)だが,日経平均がもたついている折,「ライブドアショック」は,相当深刻ではあるまいか? ギーガボンビー(桃鉄15でホリエモンになぞらえたスリの銀次が登場する)みたいなもので,健全な投資家に与えるとばっちりはかなりのものだろう。

余談1 地検特捜部とか警視庁○○部の大規模ガサ入れって,近くの駐車場に指揮官(警視・検事)作業員(巡査部長・検察事務官)が三々五々集まり,所定の時刻に入場行進するらしい。押収品を入れるダンボール箱東京地検の地下に在庫があるらしい。
余談2 修習生のころ検察庁訪問があり,「検事って手錠とか拳銃とか持っているのですか」と聞いたあほな修習生がいた。「手錠は使うことはあるけど,拳銃は使わないし,持っていない。射撃訓練もしていない。」ということであった。
余談3 ブログ界で著名なある弁護士(元検事さん)はヒルズ族なのだそうだ。階下を眺め昔を思い出し,血が騒いでいるのじゃないかしら?