戸田泉弁護士への公開質問

http://d.hatena.ne.jp/toda/

以下,戸田泉弁護士への疑問と感想を述べる。
 まず,このような書き込みを,なぜ,
http://blog.livedoor.jp/itjlawoffice/
(ここは訴訟勧誘用のブログと評価して良い)
に書かないかという点である。営業活動に水を差すからだろうか?

 以下,氏のブログからの引用は,ブロック体で記する。

ライブドア問題の本質については、またここで私見を述べたいが、今日のテーマは弁護士は裁判をするときに勝てるとわかっているときだけやるのかという問題である。
「勝てると分かる訴訟」なんて,手形訴訟くらいのものだが,それはさておく。勝てると分からない訴訟(というより,勝訴の見込みが薄い訴訟,勝訴しても強制執行困難な訴訟)については,依頼者に十分その旨を説明するのが弁護士としての当然の義務である。一番厳しいのは,「無罪判決がほしい」その次が「国賠」という訴訟である。
「それでも訴訟をやりたい」という人はいる。「金ではなく意地・名誉・人権・人生を賭けた訴訟」である。その場合は,やらざるを得ない。
経済的利益を重視する困難な集団訴訟」もある。近時においては,学生無年金・中国人強制連行,トンネルじん肺,過去においては,ココ山岡,青春を返せ(平成元年から始まっているが,実は未だ全部終わっていない),水俣病二次訴訟である。「集団訴訟 みんなでやれば怖くない」ということで,意外にも勝ったりするんだ。中国人訴訟(非実働弁護団)では大勝ちし,となりのO先生と抱き合って喜んだんだよ。
この種の事件は,全国規模で100人以上の弁護団を組む。「実働弁護団」は少ないことが多いのだが,「実働弁護団」は,皆一流であり,徹夜もいとわず,数年間の悪戦苦闘でどうにかこうにか勝てる。で,もらえる報酬は,意外に少ない。私は,弁護士登録をしてすぐ水俣病2次訴訟に関わった。「被害論」担当で,相棒の弁護士と徹夜で準備書面を起案し,昭和電工まで連れて行かされ演説をやらされる,暗鬱な弁護団会議,雪の中,当てにならないナビゲーターの指示でスリップしながら車を運転し,へき地の公民館に赴き依頼者の「和解受諾決議」を取り付ける。
既に時効であるから告白するが,水俣病訴訟における私の「分配報酬金」は○十万円だった。時給にすると1500円程度だと思う。
ココ山岡事件は,地方弁護団事務局長であったので,外の弁護団メンバーより多少多く報酬分配があったが,弁護団全体への報酬が多すぎ,分配を留保した報酬を「ココ山岡基金」として○千万円プールしている(基金管理人が堅物弁護士で使い道がない)。
世上いわゆる「人権派弁護士」なんてこんなものですよ>戸田先生

当時、司法研修所を出たてだった私は、裁判所の洗脳がとけておらず、先生のご指導に対しても「判例がいってるんだからしょうがないのに。」「最高裁判例なんだから変わるわけないよ。無駄な努力だな。」などと正直思っていたこともある。
しかし、最近になって思うのだが、そういう風に考えていて仕事をしても弁護士という仕事は面白くない。

それなら,戸田先生に聞く。あなたが関わった訴訟で,判例雑誌に掲載された事例はどれくらいありますか?

自慢したくないけど,私は,4−5件ある(集団訴訟は除く)。
1 強制執行停止決定のための供託保証金取戻請求権に強制執行を行うことの可否(積極)。
2 西アジア人高裁逆転無罪事件。
3 東アジア人「保釈却下→弁護人準抗告認容」・「保釈認容→検事準抗告却下」
4 ギャンブル施設設置反対名誉毀損訴訟(被告側代理人 被告側勝訴)。
5 刑務所への証拠保全(認容→執行)

単に裁判官の顔色を伺って、相手と依頼者を説得し、効率よく和解しサクサク事件を処理する弁護士は、優秀な弁護士かもしれないが、そういう弁護士になりたいとは思わない。

だから,戸田先生に聞きますが,先生はそれくらいのクリエイティブな訴訟活動をしていますか? あったら教えてください。

やはり弱者が救済を求めているとき、たとえ先例が異なっていても、極端にいえば法律上認められないときでも、その救済を求めて全力で勝負する弁護士のほうが気持ちがいいし、仕事をしていても楽しい。

楽しいですか? 私は苦しい。お陰様で不安神経症に罹患しました。

升永先生が当時の私にいいたかったことは、そういうことなのではないかと思う。
さて、ライブドア事件である。

先日、相談にいらしてくださった方が、我々のことを救いの神とおっしゃってくれた。
その言葉を軽くは考えていない。
様々な問題を乗り越えなければならないとは思うが、なんとか勝訴して回収できるようにあらゆる努力したいと思う。
今回の事件は裁判をしなければ被害回復は不可能であろう。

裁判をしなければ被害回復は不可能 

裁判をすれば被害回復は可能
は対偶命題ではありませんね。そのことを

http://blog.livedoor.jp/itjlawoffice/
訴訟勧誘用ブログに書くべきではありませんか?

100%勝てるとはいえない。でも、勝てるように100%努力することはできる。

弁護士の努力はアンジッヒ,極論すればマスターベーションです。