日弁連地下飲食店から(実況)

Barl-Karth2006-02-15

日弁連は,10年くらい前バブリーなビルを建築した。そこの地下に「桂」という結構単価の高いレストランがある。東京の弁護士さんらしき人が,事件の終わった後,依頼者や弁護団仲間と打ち合わせをすることが多い様子である。隣では,5人くらいの弁護士が,国賠の打ち合わせらしきことをしている。何か国から提出された準備書面を検討している様子だ。ご苦労様。
「64頁 著しい懈怠がどうたら。今ひとつ主張がきちっとしてないよねぇ」だって。
一般企業事件の法務マンとの打ち合わせの声も聞こえる。
(有能そうな先生)「建物を登記していない場合でも固定資産が課税される場合もありますよ。関係当局が現地見聞して・・・。評価証明も出ていますからね。事務所へ帰ったら,念のため確認しますけど」
法務マン? 「先生,こんなつまらない事件にお付き合いしてもらって,恐縮です。」
先生「そんなことないですよ」。
東京の弁護士さんは,このあとも仕事があるためだと思うけど,アルコールを喫飲しないで真剣に議論している。
たまに東京地高裁に出張する地方弁護士は,あとは新幹線に乗って帰るだけだし,依頼者も同道していない(東拘に入居中)。だから,「桂」という店でグラスワイン(赤)を5-6杯飲んで,丸の内の書店で本を買って帰るだけ。
数年前無罪判決をもらった某高裁某部に控訴事件が当たってしまった(この事件も無罪主張)。「裁判長はもう転勤か定年退官したかも知れない。」と胸をワクワクさせて入廷したところ,未だに部総括はS・Yさんだった。この人は強権的ではないのだけれども,とっても威厳があり怖い人だ。
「弁護人 それは質問になってない。」とか怒られ(訴訟指揮?),最後に「判決は,多少間をおいた方が良いのかな」と言うので「はいお願いしますだ,S・Y裁判長様」と述べた。ちょっぴりではあるけど,目はあるなとは思った。

公判終了後東京地高裁の仮監で依頼者と接見し,「ともかく,言いたいことがちゃんと言えたので,満足です」と感謝されたので嬉しい。
「東拘はメシが暖かいし,量も多い。被害者が私のこの状況を知ったら怒るかも知れないから,先生,秘密にしておいてください」と言うので,当職は
「それは,守秘義務だから絶対守るよ。季節の変わり目だから,体には気をつけてね。ホリエモンと風呂が一緒だったら,一言文句を言ってやってね」
とアドバイスした。
「東拘出張記」は後日書く。やっぱり田舎のYと違って,東京のYさんは,服装がゴージャスだし,姉さんもセレブっぽい。乗ってる車もグレードが高いです。