日経平均と空売り

昨年6月から本年1月下旬(いわゆるライブドアショック)まで,私は,概ね「トレンドフォロー」で株を買ってきて,適当なところ(8パーセントから15パーセントの利益)で売り抜け,まぁそれなりに利益を上げてきていた。しかし,最近の日経平均の上下動から考えて,このような投資戦略も考え直さないといけないかも知れない思った。2月の実現損を見ると,1月に稼得した実現益の3分の1を吹き飛ばしている(アーバンコーポレーションは現引き断念。昭和シェルがずるずる下がる。信用取引損切りに備えて現金を預け入れする等々)。これくらい損失を出したことは,珍しい。FDCPの含み損も結構なものだ。
この先,日経平均が底値を打ったと思われる段階まで,トレンドフォローは止めようと思っている。で,最近は日足レベルで割安株(企業の収益力や資産に比し株価が安すぎる株式)を底値で買ったり,空売りしたりしている。分割後のアーバンコーポや,眼鏡屋さん(なぜか信用売り残が異常に多い)を買い付け,他方において段ボール屋さんを空売りしている(どう考えてもageすぎです)。資金繰りの都合もあるので,買い付けていた株が6パーセントくらい含み益を上げたらさっさと売り抜け,銘柄を洗い替えしている(損切りも結構しているが「損切り」というのは慣れてくると,「必要経費(損して得取れ)」だという感覚が身に付く)。
アイフル空売りを3−4日前仕掛けたけど,一歩退却二歩前進で撤退した(この株は出来高が少ないのに値動きが激しいし,癖がある。午前中に空売りして午後に買い戻すと利益が出るらしいが,デイトレは慣れてないので,もう少しじっくり値幅をとりたい)。一般大衆の「買い」で値を上げたころ,ドドーンと空売りするつもりである。Xデイが近いからね。
Confutatis maledictis,
flammis acribus addictis,
voca me cum benedictis.

後藤田氏が,「利限法を撤廃し29・2パーセント(出資法上限)まで適法にする」とか言っていたが,こんな考えはおそらく関係方面の圧力でつぶされるであろう。消費者系弁護士も日弁連も黙っていないであろう。

空売りは怖い」という人がベテラントレーダーの中にもいる。確かに怖い面はある。しかし,「怖いが故」に売買(仕込み・利益確定・損切り)は自ずからシビアになる。「空売り青天井」と言われているから,「買い」に比べると損切りはさっさと行う。銘柄選びもチャートや株式指標(RSI・RCO・乖離率・取組比率等々)をじっくりと検討する。「買い」は株価がゼロになれば資産を失うだけだし(信用では借金を背負うこともある),含み損も数ヶ月のスパンで見たら原状回復するから(例外はライブドア),トレーダーの考えはどうしても「楽観的」になってしまう。その結果,ライブドアのような悲劇が生まれる。

これから1ヶ月は,調整期間でと考え,戦略・戦術とも考え直す時期である。