システムトレーディング再開

Barl-Karth2006-04-27

ライブドア株が市場から去り,いわゆるライブドアショックの影響も消失した様子なので,パイロンを用いたシステムトレードを再開した。
パイロンは,最近,「無料試用版」のダウンロードをはじめたので,試してみると良いであろう。しかし,試用期間終了までの間に,この優れたソフトの奥義を極めることは恐らくできないであろう(よく分からないけど<ソフト電池>というものが仕込まれているらしい)。私はこのソフトの正式版を1年くらいあれこれいじくり回し,最近1ヶ月にいたり,ようやく使い方を習得した。まぁ,じっくりと株式の勉強をするつもりであれば12万円のソフト代金は決して高くはないはずだ。

http://www.pylonsoft.com/

ライブドアショックが落ち着くまでの間,私は,売買を一応手控えていた。
例外1:FDCPにファンダメンタル的異変が起きたので40万円近く損切りした。
例外2:ア?フ?ルは私の預言通りレクィエム(コンフターティス マレディクティス)状態に陥ってストップ安を経て寄りついたので,結構儲けた。←空売り,京都の河野聡先生頑張ってね。
http://www.i-less.net/index.html

売買に自信が持てない間は,古典的名著の勉強をした。
http://www.panrolling.com/books/wb/technique.html
ワイルダーテクニカル分析入門 定価10,290円)
などである。

ワイルダー氏が,いわゆる「ピボット」(リアクション・トレンド・システム)の考案者とは浅学にして知らなかった。著作における「ピボット」の解説は精緻を極める。これを完全に習得するには,司法試験受験生時代なみの勉強集中力が必要である。氏も「ピボット」の解説の最後に「少し難しかったかも知れないが何度か読み返して完全に理解してほしい」と述べている。
ピボットは日計り商いデイトレ)で頻用されるようだが,氏の著作を見ると,必ずしもそうではないらしい。「デイトレ」の定義次第だが,日中に売買するわけではなく,日々の株価を注意深く追跡し,1日ごとにドテンしたり,損切りしたり,買い増ししたりする手法である。
ワイルダー氏が,ピボットを編み出したころは,エクセルとかロータスみたいなワークシートソフトはなかったようであり,日々のワークシートの記録やチャートは,手書きである。
一目山人氏が一目均衡表を編み出したころは,コンピューターも何もなかったわけで氏の門下生が人海戦術でソロバンを弾き,「一目均衡表」を編み出したのだそうだ(一目氏の原典は未見)。

もちろん,これらの古典的名著と並行して,入門書も読んでみた。例えば

http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=4499&c=9784871772600
(宇宙開発技術者が教えるテクニカル分析で儲ける上昇株発見法)

であるが,極めて実証的・分析的であり,とても参考になった。いわゆる「株式本」は説教くさい「精神論」が多いのだが,(精神論的な著作でも「投資苑」は味読すべき)そのような記述は一切ない。何か,ワープロでフォーマットを作ると,それを使い回しして文書を作っている様子で,文体が平板なのが気にかかるが・・・。

あとは,阿部智沙子さんの本。私は,「阿部智沙子」さんの本を意図的に買い集めたつもりはなかったのだが,結果的に見ると阿部智沙子の本をいつの間にか,4−5冊買っていた。オシレーター系の指標を一工夫して使うなど,発想が面白いし,この人も「説教くさい」ことは一切言わない。ひたすら実証主義的な人で,関係情報を集めるとトレーダーや投資アドバイス会社経営の傍ら,大学院生として物理学を勉強しているらしい。一度会ってみたいなぁと思う。

アップル社という出版社は,匿名(ペンネーム)のトレーダーの原稿も出版しているらしいので「弁護士が教えるパイロンの使い方。ピボットの奥義。この株だけは買うな」という原稿を書いて持ち込んでみたい。が,私の予想はたいてい外れるので,自己責任でお願いします。