移動ド・固定ド・音取り

移動ド・固定ド

年に1回程度,受難節臨時合唱団で歌の練習をやる。信徒の妙齢のご婦人は移動ドで音取りをする。ラシドレミファソラ・シドレミファソラシ(ト音記号の次に臨時記号てんこ盛り)を「ドレミファソラシド」で読んでしまう。曲の合間に転調があると瞬時に識別し,「ド」を移動して読む(何かしらコツがあるらしいのだ)。妙齢のご婦人たちは,そういう音楽教育を受けたのだろう。指導者は,沢田京子先生でとっくの昔に90歳を過ぎているのだが,化け物みたいな人で,今でも情熱の塊だ。合唱指導では,「歌詞」を重視する。<言葉が先・音楽は後>派らしい。
私たちの世代は,音楽の授業が「移動ド」から「固定ド」に移行していた段階であった。私は,固定ドでしか歌えない。で,シャープ三つ・フラット三つで「ラシドレミファソラ」「ソラシドレミファソ」と音階を練習して,譜を読む。ピアノを弾く前にどこで黒鍵を弾くのか,確かめるように・・・(親指さんと人差し指さんかなぁ)。
http://bubble4.2ch.net/test/read.cgi/chorus/1133265343/-100

妻子が里帰りしているので,今日は,久しぶりに歌を歌っている。ケルビーノのアリアとか,夕べの思いとかデスピーナの公証人・医師(いずれも偽物)とか・・・。

最近所属合唱団の都合上,ヴェルディアイーダの大行進曲とか)練習しているのだが,結構半音階を効果的に使っていることが分かった。それにしても8分音符であんなに単語を詰めるなって・・・。高橋薫子先生も言っていたけど,イタリア語オペラは,イタリア人歌手でも早口の練習をしないといけないらしい。まして私は日本人だから,イタリア人の10倍くらい練習しないといけない。

近所のイタリア料理屋 ジョイアミーア
http://www.townpita.com/clients/1103003058/job/
で食事をしていたところ,ピアノ弾きが訪れピアノを弾いていた。バッハ・ショパンベートーヴェンばかり弾いていて,イタリア物は一曲も弾かない。ここは,イタリア料理屋なんだが・・・しかもバッハの曲で思いっきり残響ペダルを踏むのだ。ペダルを踏むとバッハもロマンは的な響きがする。
「どんな曲がお好きなんですか」とピアノ弾きに聴いたところ
「本当はシューマンとかブラームスとか好きなんですけど」
「そういう重たい曲をお店で弾くわけに行かないよね。」とか言いながら楽譜を見せてもらったりしてだべりまくった。