刑事法の完全的私法化の訴訟法的考察

ある日,完全なるリバタリアニズムに立脚する国家が成立した。
この国家(司法部)に受理された訴状(死刑請求)は以下のとおりである。
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訴状

平成18年5月  日

聖座部地方裁判所 異端取締部 御中
原告訴訟代理人 弁護士 Barl-karth職印

〒XXXXX-XXX XXXXXXXXXXXXXXX
原告 カール・ラーナー


〒XXXXXXXXXX 
原告訴訟代理人  弁護士 Barl-Karth(送達先)
             同特別代理人 (ワンブリッジ大学教授)プログレシーボルム・モリムラールム
                               (なんちゃってラテン語(Pig Latin)表記)       
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          〒XXXXXXXXX
被 告   ベネディクトゥス16世ことラッツィンガーバチカン市国一丁目2−5)
同   カール・バルトスイス連邦バーゼル以下不詳)
同   聖トマス(住所不定

火刑による死刑処罰請求事件
訴訟物の価格 800万円
貼用印紙額  6万円(訴訟救助申立中に付き貼付しない)
    火刑執行薪台 2万円

請求の趣旨

1 被告らを,いずれも火刑による死刑に処する。
2 訴訟費用は被告らの負担とする。
との御判決及び仮執行の宣言(それはないよね)を求める。

請求の原因
(考え中。公訴事実を主張したうえ,「違法性阻却事由はない」「責任阻却事由はない」「人的処罰阻却事由はない」と主張する。抗弁として被告は「天皇」「教皇」あるいは「アンドロメダの帝王」であるという主張が予測されるので,先回しして潰すべきだろうか?)

第4 結論
 よって,原告は,被告らに対し適正処罰請求権に基づき,死刑を求める。

その外原告の主張
 以上の次第で,本件は,和解による解決(司法取引)を希望したい。

証拠方法
 甲1号証 戸籍謄本
 甲2号証 前科調書
  甲3号証 自白調書
 甲4号証 建物登記簿謄本
 甲5号証 変死体検視記録
添付書類

1 訴状副本     3通
2 評価証明     1通
2 訴訟委任状    1通