量刑権力の説明責任

法律学答案の採点について

法律時報2006年3月号に瀧川裕英氏(大阪市立大学)が興味深い論文を書いていた(量刑権力の説明責任)。
乱暴に要約すると,「大学教員は,学生の答案の採点について説明責任を持つ」と言うことだ(序章)。

私は,学生時代,手形法でほぼ完璧な答案を作成した。「85点くらいだろう」と思ったら,70点だった。

私は,手形法の教授の教授室に赴いて,「なぜ私の答案が70点なのか」
説明を求めた。
教授曰く。
教授 「君は前田(学習院)の説に依拠して答案を作成した」
教授 「それは,私の講義に出ていない証拠だ」
学生 「先生の講義はつまらないから一回聞いて止めましたが何か?」
教授 「私は,試験直前に,試験範囲を教えた。私の講義に出てない者はいかに優秀な答案を書いても『優』をあげない」


翌日,私は,当該教授の教授室の鍵穴に瞬間接着剤を注入してやった。

債権総論
助教授「おまえが優秀な学生なのはよく分かっている。このたびの答案も85点レベルだ。しかしBarlくん。君は思い上がっているから65点を付けた。」