私は,なぜ司法支援センターとの契約を拒否するのか(法テラス問題)

11日付に記載した「NICHIBENREN NEWS No.08」は,契約拒否慫慂グループのプロパガンダに対するカウンターなのだろう。
私は,「契約拒否」のチラシに,以下のような「拒否理由」を掲載してもらった(編集者が私の文書をかなり編集したのだが,以下は,編集前のオリジナルである。」


        依頼者は納得しない

私の事務所は,外国人(西アジア系),国賠の依頼者が多い。ある民族系団体の顧問でもある。
このような依頼者は,「弁護士と権力との関係」に敏感である。「法務省監督下の団体と契約しましたが,職務の自主性独立性が保たれていますから安心してください」などと説明しても我が事務所の依頼者は,納得してくれないだろう。
私は,これまで外国人刑事弁護に熱意を注いできた。無罪判決も1件取った。仮にセンターと基本契約を締結したら,せっかくお客さんから頂いた「良い評判」は地に落ちる。これは主義主張や思想の問題ではない。事務所のお客さんが納得するかどうかという,とても単純な問題なのだ。
法テラスと契約した弁護士は,依頼者(被疑者・被告人)にその事実を説明する責任があるけど,依頼者が(私選であれ国選であれ)納得してくれるだろうか?