法テラス問題が当弁護士会総会で審議される(起案中)

うあぁぁぁ。気が重い。ただでさえ夏バテで不安神経症が増悪しているうえ(現在身長177センチ・体重57キロ)−朝,飲食したものを歯磨きの時に嘔吐してしまう−,日経平均はずるずると下げ(まぁ,結構「から売り」して,ヘッジしているけども)妻から「もう株から足を洗ってくださいまし」とか言われ,長男(小5)が,FXのチャートをのぞき込んで,「ニュージーランドドルは危険だ。レバレッジが大きい」とか言われている今日この頃・・・。(FXってパチンコ台−昔のチューリップ台−をじっと眺めている感じで,気分が和むのだが)。

本日,当会(N弁護士会)総会の議案書が会員に配布された。同時にN弁護士会会報でN法テラス所長(先輩の弁護士)が「法テラス開業せまる」という記事を掲載している。同記事から抜粋する。

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法テラスの法人運営が法務大臣の監督を受けることから,法テラスの業務への参加に消極的なご意見があります。そうした警戒は理由のないものではありません。しかし,既に,総合法律支援法が施行され扶助・国選を法テラスが運営することは不動の現実となっています。これを否定して,我関せずとの態度を取ることは余りに非現実的・無責任なことと言うほかありません。


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うあぁぁぁ。名指しはしていないものの私の持論への批判だべ(被害妄想か?)。「非現実的・無責任」はこっち(アンタイ法テラス派)が言いたい台詞なのだよ。

えーと,前振りはこの程度にして,現在,執行部案への反対意見を起案中である。書きかけなのだが,このブログを読んでいる同業者・「官製司法改革(法テラス・裁判員法科大学院)」に興味を持っている方々のために,未完の起案を公表することとする(一部仮名)。



平成18年8月31日

会員 Barl-Karth

執行部議案に対する反対意見
(法テラス問題に関して)

意見の骨子

1 第1号議案について
(1) 当弁護士会が,
ア 「刑事国選基本契約」に関し司法支援センターに積極的に協力すること,
イ 同契約の締結を当弁護士会が取りまとめ一括して行うこと,
ウ 大多数の会員の(刑事国選)基本契約締結をめざすこと,
について,私は,反対する(「民事法律扶助事件」に関しては,賛否を留保する)。
(2) 提案理由における「支援センターの発足が弁護士会の運動の成果であることを確認し」というのは誤った事実確認である,と私は考える。
2 第2号議案(司法支援センターとの「協定書」)について
(1) 地方事務所の業務に全面的に協力する,
(2) 一般国選弁護人契約につき,弁護士会において申込を取りまとめ,一括して地方事務所において締結する,
という内容の協定を司法支援センターと締結することについて,私は,反対する。
3 第3号議案について
 日本司法支援センター勤務弁護士の入会金を免除する,あるいはその納付を猶予するとの議案について,私は反対する。

意見の理由

第1 私のこれまでの経験
 私は,K先生が会長の時代に当会の副会長を務めました。また,副会長に就任する前から,日弁連刑事弁護センター委員を拝命し,副会長退任後,その任に復し委員会に参加し積極的に意見を述べてきました。
 これらの拙い経験から言えることは,「日弁連執行部」や「日弁連刑弁センター執行部」は,法務省最高裁事務総局・司法改革関係部局(佐藤幸治中坊公平がメンバーであった)の意向(「官製司法改革」と言い表しても良いでしょう)に対してずるずると済し崩し的に同調していること,現下の情勢から見るに,弁護士会日弁連・各都道府県単位会)は,これら「官製司法改革」に対して手をこまねいてオロオロするばかりで,見るべき影響力はもはや完全に失われているということです。

(以下起案中)