裁判員模擬裁判という茶番劇を批評する。

http://www.minyu-net.com/news/2006102401000806.html

裁判員役に大手損保部長ら(10/24 21:05:33)
東京地裁は24日、裁判員制度導入に向け、11月29日−12月1日に予定している模擬裁判で、損保最大手の東京海上日動火災保険(東京)の男性部長(48)と百貨店三越(同)の女性課長(37)を裁判員役に選んだと発表した。制度導入後、一線の会社員が裁判員に選ばれても多忙のため拒否される懸念があり、1カ月半前の選任でスケジュール調整がどの程度可能かなどを調べるのが狙い。東京地裁によると、模擬裁判は3回目で、裁判官、検察官、弁護士は同地裁、東京地検、東京の3弁護士会所属のそれぞれ本職が務める。裁判員役6人のうち、残る4人については明らかにされていない。題材は強盗致傷事件。被告が無罪を主張し、科学的、技術的な知識が必要な証拠を裁判員に分かりやすく立証できるかどうかが課題となる。
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東京海上日動火災保険(東京)の男性部長(48)と百貨店三越(同)の女性課長(37)を裁判員役」

日動火災」は,交通事故(民事事件)の被告代理人役として顔なじみだし,「三越」って裁判官の陰気くさい職服(いわゆる法服・ローブ)のサプライヤーだろう? 首筋後ろに「三越」というタグが貼付されていることを現認したことがある−高島屋製もあったと思う−。最高裁判事の法服は,もうちょっと高級らしいが−超高級な羊毛???が素材であるらしいけれども,よく知らない(園部逸夫最高裁判事が−グレングールドのモーツァルトピアノソナタを辛らつに批判していた−が「下級裁判所の裁判官の法服とちょっと違うんですよ」と言っていた。
あの法服は破れやすく,ある裁判長が判決を言い渡した後,裁判官席の出入り口に裾(右側)を引っかけて破けてしまったこともあるらしい(H・Y労働部裁判官)。裁判官は,法服を街中のクリーニング屋さんに出すときに種々言い訳をするらしい(絹製の割烹着とか,自分の子どもの通園服とか,カルヴァン派ルター派聖公会の牧師,浄土真宗の坊さんの服とか何とか−−−)。

ヘンデルやバッハやベートーベン(自毛で単に床屋に行ってないだけらしい)みたいな大仰なカツラは,英国以外には使用していない様子。キャナダの裁判所に訪問し,法廷を傍聴した(廷吏さんというか警備員さんが,リボルバー式の拳銃を−38?ーを持っていてビックリした。キャナダで13番目くらい偉い裁判官−チーフ ジャッジ オブ アルバータ シュープリームコート−とお話ししたが,「キャナダでは,連邦裁判所のコートにおいて裁判官・検察官・弁護士は法服着用を義務づけられている。ローソサイェティで通信販売している。州裁判所では,着用しなくて良い−しかしズラは,本国が成立する前にその着用は不用と規定した」と説明していた。「ジャッジ ミスター ○○」・「ジャッジ マダム ○○」という個室が結構豪華なのだ(アルバータ州最高裁判事−調査官?−)。


白木勇東京地裁所長も就任早々大変だとは思うけれども,「駄目なものは駄目」だと言ってほしい。白木さんなら言えると思う。
東証一部上場企業勤務(三越・日動・トヨタキヤノン)」などの安定収入層でなくて,時給ナンボで働いている店員さんとか保険外交員さんとか主婦兼ピアノ教師とかを「裁判員役」にしてみれば良かろう。今は「模擬裁判(たかが<ごっこ遊び>)」だが平成21年からどうなるのか? 堀籠さん! 長官を辞退して良かったと思いますよ。島田仁郎長官ガンバてください。