昨日は楽しい東京出張

 改憲手続法反対のため,集会とデモ(パレード?)に行ってきた。
 集会参加者(日弁連クレオ)が約800人,デモ参加者も700人はいたと思う。
 集会では,哲学者(東京大学)の高橋哲哉さんがメインスピーカー,国会情勢報告は,猿田佐世さん(弁護士)。
http://ecocolo.com/starblog/maekita/
とだいたい同じ話をされていたが,機関銃のように早口だった。私自身,ゆっくり喋るタイプなので,ちょっとこういう人は苦手だ。
 猿田さんの話を聞いて,私が合格した当時の憲法論文式試験の問題を思い出した。
 「政治的表現の規制について,外国人と法人とを比較して論ぜよ」
みたいな問題だった。
 外国人の政治的表現の自由は,国民主権の見地から,これを制限しても違憲ではない。例えば,国政選挙における応援演説を禁止するなど。
 法人の政治的表現の自由は,平等主義・国民の思想信条の自由の確保の見地から,これを制限しても違憲ではない。例えば,金にあかせた政治的なCM・新聞広告を禁止するなど。
という答案を作った。

 15年以上前,司法試験で考えたことが,今,現実となって,目の前に起ころうとしている。情けないことでもあるし,恐ろしいことでもある。

 私の憲法の師匠(オウム破防法に関与した先生)は数年前の年賀状で,「憲法学者を辞めようかと思っている」と書いていたのだが,「先生が頑張らないといけない。私も頑張る」とお返事を書いておいた。

 デモには,何と,司法修習生も参加していた由。最近の修習生にしては,根性が座っていて良い。
 新潟からは,私の外,労働組合関係の人が2人来ていた(本当はもっと来ていたかも知れない)。
 スローガンが憶えきれず「改憲手続」が「回転寿司」に聞こえ「回転寿司反対」と叫んだら,笑われた。

 その後は,弁護士グループで飲み会。あちこちの弁護士ブログをチェックしている人(実は結構高名な人)と話をして,ある匿名のブログ主催者の本名を教えてもらった。