指揮台の謎

 指揮台と観客席とを隔てるような形で指揮台に柵みたいなものが取り付けられていることがあるが,あれは,「落ちない棒」倒れん棒」というのが正式名称らしい。


(倒れん棒付き指揮者台 掲載ページ: http://www.gco.co.jp/fg/equip.html


 妻が<秋山和慶先生は「倒れん棒」を付けるのか?>と唐突に聞いてきたので「それは何だ」と聞いたら,そういうことだった。妻は,高校生のころ,秋山先生の指揮で第九を歌ったらしい−アルト,フィナーレ プレスティッシモ−別名 忘年会のお開きドンチャン騒ぎ−で首を縦に振りながらリズムを取ったら怒られたそうだ。当たり前だろ。−30年以上前から先生は白髪らしい。ちょっとそれはある種の疑惑があるね。
 60代後半以上の指揮者が指揮をする際に,指揮台には「倒れん棒」を付けることが義務づけられているそうだ(佐藤しのぶの旦那のベルリオーズの番組−灰色の燕尾服は珍しいなと思ってみていたら,燕尾服ではなかった−を見ながら解説してくれた)。
 「倒れん棒」は日本ではヤマハとカワイとが製造しているらしい。しかし,街中の楽器店では,在庫はなく,取り寄せ品らしい(レンタルすると1日当たり1600円くらいみたいだ)。

 以上は,妻(ピアノ教師)から聞いた話なので,真偽のほどは,保証できない。