私の弟子たちへの苦言

 師匠が何か言うたびに、いちいちリアルタイムにメモを取るものじゃない。師匠は、適当な思いつきモノをしゃべっていることが多いのだが、そういうことをメモされてチクられる可能性もある。
 師匠が何かしゃべっている時は、師匠の目を見ていろ。
 検察修習のとき、<メモを取るな、これから俺の言うことが「証拠能力を有している」とか言われると困る。>と言われた(中井國尾 三席)。師匠が奥義を語るときは、メモを採ってはいけない。