弁護士向け保釈金詐欺にご注意(同業者向け)

 刑事弁護に手慣れていない同業者向けに,注意を喚起しておきます。

1 「このたび執行猶予判決を受けた○○被告人の長男です。父から,『保釈金を返してもらってこい』と言われました。」との電話が掛かってくる。弁護士は,自称長男に戻ってきた保釈保証金を渡す。

2 (30分後)被告人が事務所に来訪。「えぇ??? 俺に息子なんていないよ。どうなっているんだい? 300万円どうしてくれるんだい?」と詰め寄られる。

3 懲戒されるのも嫌だから,とりあえず自腹を切り,後日「弁護過誤保険」を請求する。

 こういう話を聞いたことがあるから,注意した方がよい(ともかく「預かり金」「預かり物」には細心の注意を払わないといけない)。