裁判員に当たる確率(約4900/1)に関する犯罪社会学的一考察

 茨城県は、その人口割合に反して、裁判員対象事件が多い。加藤新太郎水戸地裁所長も何かと気苦労が多いだろう。茨城県で凶悪事件発生率が相対的に高いというわけではない。東京・横浜・静岡方面で人を殺した場合、死体を茨城県に埋めることが多いから、裁判員対象事件が多いらしい。

 人を捨てるなら牛久、誰も見ていない、夜の牛久♪

というような戯れ歌もあることだし。

 新潟では、裁判員対象事件は少ない。新潟では、ここ20年くらい死刑求刑・死刑判決事件がない。新潟の人は温厚な人が多いからであろう。新潟のやくざ者も総じて大人しい人が多く関係者から「日本一弱いやくざ、しのぎは稲刈り」といわれている。普段は白山神社で女子供相手にポッポヤキ(蒸気パン)を売っている連中が多い。ヤクザ組織の協定で「未成年者には絶対にシャブを売らない」取り決めているらしい。ヤクザでも比較的善良な市民が多い。

 私が司法修習性だった頃、新潟では、「嬰子殺(嫁姑の確執が遠因)」が結構多かったが、今はそれ程でもない。
 しかし、新潟県内でも某地(支部管轄)では強殺・殺人等の凶悪事件が多い。この間、懲役28年という半端な判決が出たりして・・・・。当番弁護士や被疑者国選で結構苦労する。

 三国峠を跨いで群馬に行くと、前橋地裁(同高崎支部)では、死刑求刑・判決事件が多い。やくざの親分の「玉を取る」ために45口径自動式拳銃を乱射し、堅気の人まで殺してしまう。栃木や群馬や大阪方面の暴力団は、このように平気で人を殺すことが多いから、裁判員対象事件が多くなるのも仕方が無い。