代監に関する本音の話

 代監(代用監獄)は自白強要の温床と言われ,日弁連有識者は,「一刻も早い代監廃止」を叫んでいる。もちろん,「代監廃止」には賛同する。しかし,ここだけの話,被疑者・被告人や弁護人も本音では,代監を認容している。
 私は,私選弁護で被疑者・被告人と接見する際,「雑談」として,代監や刑務所・拘置所の話を聞くことにしている。犯罪ヴェテの人が多いので・・・。
1 代監は「飯が旨い」「たばこが吸える」「留置管理官がフレンドリー」「寝っ転がっていても良い」
 代監は(新潟刑務所拘置監と比較し)ご飯がおいしいらしい。
 新潟県内の所轄署で評判がよいのは,
ア 巻署(現名称 西蒲署)
イ 西署
ウ 南署(現名称 江南署)
である。
 これら警察署は,新潟市中心部からかなり離れた場所に位置し,凶悪犯罪は少ない。犯罪と言えば,米泥棒や梨泥棒,交通事件がほとんどである。
 これに対して評判が良くないのは,
ア 東署
イ 新津署(現秋葉署)
ウ 中央署

である。東署は,ヤクザ者や外人の被疑者が多く留置されている。留置管理官も被収容者もぴりぴりしている。新津署は,建物が古く,最近まで接見室がとても狭かった。弁護人が2人入ると,押せ押せになる(最近広くなった)。その上,お弁当の中に髪の毛が入っていたこともあったらしい。
中央署は,庁舎が古い。日中は,署員や機動隊員が居房の近くで武術の練習をしており,警察官が奇声を発したり,床が揺れたりして,おちおち寝てもいられないとか・・・。接見を終えて,ブザーを鳴らしても2分くらい待たされる。