諭旨は理由がない

 「論旨は理由がない」という言い回しの用法を検索しようと思って検索してみたら,案の定,判決文以外にほとんどのその使用例を見ない。
 ものすごく高ビーな物の言い方で,言われた方は,思わず舌打ちしてしまう。。
 こういう物の言い方がいつ頃から判決文の定型として使用されてきたのか,調べてみようと思う(上級審判決に多いように思える)。
 検索していたら,ある法律事務所の「論旨解雇」なるものの解説を拾った。結構大きな法律事務所だった。そぉっとメールで教えてあげようと思ったら,メールアドレスの掲載がないので困った。
  http://www.loi.gr.jp/knowledge/wplaw/wplaw07-06.html
(この原稿を作った弁護士さんは,生まれてからずっと諭旨解雇を「ロンシカイコ」と読んできたのだろうな。漢字の読み方の間違いや,「すべからく」等の日本語の誤用は,大人になったら誰も注意してくれないから,間違いに気づかないのだろうね。この原稿を書いた弁護士さんは,私の指摘で今まで掻いた恥を顧み涙目になるかもしれないしパートナーに諭旨されるかもしれない。お気の毒だなぁ。)


 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1325636073

 ずいぶん昔,東京高裁部総括の白木勇さんの法廷に立ち会ったことがある。2回くらい。
 
 2件の法廷とも原判決破棄(1件は全面無罪,1件は懲役を4ヶ月くらい軽減してもらった)のだが,「論旨は理由がない」と判決文を朗読するたびに弁護人を睨んでいて,とても恐い人だった。
 判決文朗読のお仕舞いくらいに「論旨はかろうじて理由がある」という説示をいただいて,その際の白木裁判長のお顔は,少しにっこりしていた。
 私の師匠加藤新太郎氏(研修所教官 事務局長)は水戸地裁の柵を青く染めるとか提案して,地域住民から苦情が出て,東京高裁に栄転決議を出された様子。東京高裁のバーや代々木公園を青色に染めていないか心配です。一宮なぽみ先生は,相変わらず倦怠期 中年裁判官みたい。「もう,30年も裁判官やってるのよ。Barl弁護士は,4?期で一宮教官のお弟子なんですかと聞かれるのだけど,そのたびに「関係ありません」と嘘の供述をしているとのこと)