ある日の事務所の執務風景

(午前10時半)
弁「はい。保釈請求書。柄受け。保釈金の件は,付箋で張っておきます。念のため書記官に150て念押ししてください。」
事「じゃ,これから出しに行きます」
(電話 午後3時ころ)
事「書記官から電話です。保釈金もう一声ですって」
弁「(電話を替わる)どうも,180万くらいっすかね。200万!?。なにいってんだ,これから官舎にテポド(以下省略)」
事務員さんに「検察官意見書」の謄写をお願いする。
弁の独り言(こりゃ準抗告あるかもなぁ)
(裁判所から電話)
180万円で保釈許可。被告人の母親に電話。「じゃ,これから預かった保釈金納めに行きます。釈放は,だいたい40分後くらいですから,迎えに行ってください。」
(裁判所から電話)
「検事準抗告! なにいってんだ,こら」
「保釈執行執行停止申立がありました。」
(検事に電話)
「保釈執行停止申立したのは分かる。しかしね,申立をしたからと言って,釈放指揮書出さないのはおかしいじゃね。今すぐ,保釈指揮書を出さないと,国賠やるぞ!」
(30分後 書記官から電話)「保釈執行停止決定が出ました」
(書記官から電話 夜8時)
「(書記官) 先生,準抗告に対する意見書を出さないんですか?」
「弁 じゃぁ,1時間半後に意見書を持参します。決定が出たら,電話ください。」
(翌朝1:00)
「書記官:準抗告棄却です。」
「弁:裁判長に残業ご苦労様と伝えてください」

(午前2時ころ,釈放指揮の執行,被告人の母からお礼の電話が来る)